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原発は安全神話とカネ、異論を許さない
大きな力で推進されてきました

 国会による東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の報告書では、「日本政府は、電力会社10社の頂点にある東京電力とともに、原子力は安全であり、日本では事故など起こらないとして原子力を推進してきたと冒頭に記されています。
 双葉町に設置されていた看板の「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語は、当時の小学生が考えたもので、町を挙げて原発を推進してきた証です。

「原発の恩恵はあった」
「案減広報係をやっていた」

 「東京電力は陶器を注文してくれた。原発があるおかげで大きな交付金が来た」※と大堀相馬焼協同組合の元理事長は証言します。大堀相馬焼の振興と観光の拠点として建設された物産会館「陶芸の杜おおほり」は、原発に関する国の交付金約2億5千万円を使って建設されました。
 またある窯元は「「原子力は安全ですよ」と広める係をやって、絶対安全だと思っていました。浪江町にはあまり原発の恩恵がないので、作ればいいのにと思っていたほどでした。裏切られた感じです」※と話します。
 一方、別な窯元は「原発に反対するようなことを言ったら村八分になるような感じだった」と建設当時のことを話します。
 原発は、安全神話とカネ、異論を許さない大きな力によって推進されてきたことが、「大堀相馬焼の郷」でも知ることができます。

※テレビ報道による

かつては地域を豊かにすると信じられていた
福島第一原発
双葉町のメインストリートに
設置されていた看板
陶芸の杜 おおほり
Jビレッジ(楢葉町・広野町)
東京電力が130億円で建設し、
1997年に福島県に寄付
大堀相馬焼の郷「陶魂会」

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